こどもたちが学校に入学すると、皆が一様に良い成績を取り、良い大学を目指し、そしてよい会社に就職する。そして親もまたそれを望むという風潮が年々強まっていることを感じるのは私だけでしょうか?
受験のための勉強は、ひとりで黙々と取り組みますよね。そして獲得したよい成績で大学へと進学します。しかし、社会に出ると、ひとりで黙々と取り組むことが思ったよりも多くありません。
特に、仕事となりますと、人と協業しないと完遂できないことが殆どです。人と協業するということは、相手の気持ちを理解することはもちろん、自分の考えていることも相手にしっかり理解してもらう作業の連続。その大事なプロセスが、最近は希薄になってしまっている気がしてなりません。
発達が著しいソーシャルネットワークサービスやスマートフォン。それらが人のコミュニケーションのプラットフォームとなり、活字のみでのコミュニケーション。こんな状況に一抹の不安を感じます。活字だけで人を説得できるほど、活字力が高いのならよいのかもしれません。しかし、そうではないわけですから、言葉、声、表情、仕草、あらゆる人間のコミュニケーション能力を駆使して意思疎通を図らなければ、高い相互理解は得られないのではないでしょうか?
私たちが担う社会的役割は、人や財産の安心・安全を守ることです。この役割を果たすためには、人の力の総結集が重要なのです。
人が何人集まっても、相互理解や意思や目的の共通理解をしなければ意味がありません。私は、こんなデジタルコミュニケーション時代だからこそ、できるだけ迅速かつ正確に互いの意思や気持ちを理解し、伝えることができる人間力を高めるべく、かつてより人材教育に注力しております。一人一人の社員が、地域に暮らす皆様の想いや要望をも正しく汲み取ることができれば、私たちエム・エフ・ティの警備は、より一層、皆様の暮らしのお役に立てることでしょう。
企業の信頼は、一人一人の社員の信頼が集まって得られるものです。人こそ財産です。私たちはこれからも『人の力』にこだわります。警備技術はもちろん、暖かい人の心まで育成すべく、今の時代に必要な人材教育とは何かを日々研究、実践しながら、地域の皆様から信頼されるエム・エフ・ティを目指してまいります。